2009年10月30日(金)17:50

チェコのクラウス大統領はリスボン条約への署名を示唆

ドイツ通信社(dpa)

チェコのヴァーツラフ・クラウス大統領は、ブリュッセルEU首脳会議で合意されたリスボン条約の適用除外に関する妥協案を歓迎した。私はこの決定を「満足」をもって受け入れる、とクラウス大統領は金曜日プラハで自らのホームページに記した。

クラウス大統領は、これによりポーランドやイギリスと同じ規定が認められた。EU基本権憲章の適用除外によってチェコの法的安定性が強化される、と語った。

「こうしたすべての理由から私はこの交渉結果を最大限の成果と考え、もはやリスボン条約批准にあらたな条件を設ける意思はない」とクラウス大統領は記した。しかしEU批判派の大統領が署名を行うためには、法的理由から、来週火曜日に予想されるチェコの憲法裁判所の合憲判断を待たねばならない。大統領は条約署名の具体的な期日については表明していない。クラウス大統領はリスボン条約を批准していない唯一の大統領である。EUは12月1日に条約の発効を期待している。

EUは木曜日の晩、リスボン条約を補足する文言で合意に達した。この文言は、リスボン条約に含まれるEU基本権憲章が、1945年のいわゆるベネシュ布告に対するズデーテンドイツ人の訴訟の法的根拠にはならないことをあらためて明言する内容である。第二次大戦後この布告に基づき、当時のチェコスロヴァキアにおいて数百万人のドイツ系ならびにハンガリー系住民が財産を剥奪され、国外に追放されている。

原題:Tschechiens Praesident signalisiert Ja zu EU-Reform




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